保護犬カフェに行ってきた話。里親になるという選択肢。
こんにちは!ナナ・シーです。
保護犬カフェ®️西八王子店に行ってきました。
保護犬カフェ®️って?
保護犬カフェとは、保護犬・保護猫の譲渡会とアニマルカフェを融合させた形のカフェです。
特定非営利活動法人LoveFiveさんによって運営されています。
ペットを飼おうと思ったときに、保健所から引き取る・里親になるという選択肢を知ってはいても、ペットショップへ行くのと比べてハードルが高く感じてしまう方が多いのではないでしょうか。
病気・怪我をしている動物が多いんじゃないか、人に慣れておらずしつけの難しい子が多いんじゃないかなど…きっとそんな理由からかと思います。
保護犬カフェは、そんなイメージを持たれてしまう保護犬・保護猫たちをもっと身近に感じてもらい、里親への譲渡を促進するために作られました。
現在大阪に8店舗、東京に1店舗、千葉に1店舗、展開されています。
入店!利用について。
カフェの利用はひとり1ドリンク制となっており、カレーライスやパスタなどの食事、アイスクリームなどの軽食も用意されています。
お店の売り上げはすべて動物たちの保護・譲渡の活動費に使われます。
おいしいドリンクを飲んで、ご飯を食べるだけでもわんちゃんねこちゃんたちの支援になるということ!
私が西八王子店に到着したのは日曜日の13時頃でしたが、すでに2階のカフェスペースは満席で、1階の物販スペースで少し待つことになりました。
とはいえ、満席になるほどたくさんの人が保護犬カフェに訪れているんだなぁと思うとなんだかほっこりして、嬉しくなってしまいました。
1階に入ってまず大興奮だったのが、なんと私が大大大好きなイタリアングレーハウンドちゃんに会えたことでした!!
名前はほしちゃん。
初対面の私にもためらわずに近寄って来て、グイグイと体を押し付けて撫でて!撫でて!と言っているようでした(*'`*)
1階スペースにはのほしちゃんだけでなく、ほかの保護犬ちゃん・保護猫ちゃんもいたので、待っている間も楽しく過ごせました。
また、ペットのご飯や洋服などのグッズも購入することができます。
10分も待たないうちに、カフェスペースの2階に案内していただけました!
わくわくしながら階段を上がると、柵を通る前にまず笑顔で出迎えてくれたのはポメラニアンのころちゃん。
たまらないですよね??かわいい〜〜(涙)
席について、 まずはドリンクと軽食を注文しました。
ほかにもメニューを見てみると、ヒーローになれる(!)カリカリおやつや、お惣菜おやつもあります!
ダイエット中やお腹の不調などでおやつNGなわんちゃんもいるため、カリカリおやつは余ってしまうかも…ということだったので、鳥つくねのおやつを追加で注文。
おやつちょうだいちょうだい!と積極的におねだりしてくる子もいれば、わたしも欲しいなぁ〜…とうるうるおめめで見つめてくる子もいて、いろんな性格の子がいるなぁと微笑ましい気持ちになりました。
抱っこしてもおとなしいです。
吠えたり攻撃的な子はおらず、どうしてこんないい子たちが保護される状況になってしまったんだろう?
どうして捨てられる犬が生まれてしまうのだろう?
保護犬カフェに行く少し前に、たまたまこんなツイートを見かけました。
『殺処分』てのは犬猫嫌いが引き起こしてるのではなく、犬猫好きが引き起こしてるものです。
— オリーブ。 (@olive_1nyan) September 14, 2018
冷静さを保てず自分を甘やかして、飼えないのに飼い、殖やし、持て余して捨てる。
その結果です。
飢えてるのね可哀想とそこらに餌をばらまいた結果です。
捨て犬・捨て猫は犬猫好きが軽い気持ちで飼ってしまうために起こること。
たしかにその通りだなぁと…。
犬猫好きじゃない人はそもそも犬猫を飼わないし、飼わないということは捨てることもないんです。
保護犬カフェの中にも、こんなことが書かれていました。
店内にいるわんちゃんは、ほとんどの子が”ブリーダーより保護”されたわんちゃんなのだそう。
つまり、販売する子犬を産むための親犬として人間に使われていたが、歳をとって繁殖ができなくなったため不要になったということ。
ブリーダーって…犬が好きだからその仕事をしているんじゃなかったのでしょうか?
そういうイメージを勝手に持っていたのですが。
ブリーダーにとって犬はもはや、生計を立てるための道具でしかないんでしょうか。
ペットショップでの生後間もない子犬の生体販売も、捨てられる犬を増やす原因になります。
幼いうちに親犬から引き離されてしまった子犬は、本来親から教わるはずだった社会性を身につけないまま育ってしまいます。
その結果、噛む力がうまく調整できなかったり、無駄吠えが多くなってしまったり。
そして犬が好きで飼ったはずの飼い主に「悪い子だからやっぱりいらない」と捨てられてしまうのです。
”里親になる”という選択肢を視野に入れるために
私は単なる犬・動物好きで生きてきたので、ペットショップにかわいいわんちゃんを見に行くことはいまでも大好きですし、犬を買うなら健康な子犬がいい、と当たり前のように思っていました。
いや、思っていたというか…、人から譲り受けることでもない限り、犬を飼う=ペットショップで子犬を買うというのはもはや無意識レベルで頭の中にあったことだと思います。
ペットショップで生体購入する人を批判するつもりはありません。
それならうさぎを購入した私だって批判される側です。
それはなぜかというと、”与えられている供給をあたりまえに受ける”ということに疑問を持つことは、難しいことだからです。
おや?パン屋がパンを売っている…どうしてなんだろう…それって正しいことなんだろうか…?
なんて、普通思いませんよね。
だったらペットのお店でペットを売っていることに疑問を持つことも、普通はなかなか無いことだと思うのです。
それに、すでにペットショップの文化が浸透している以上、もしペットショップの子犬が売れなくなってしまったら、売れ残った子たちはどうなってしまうでしょうか?
結局、大きくなって用無しになってしまった子は捨てられてしまうんです。
私が”里親になる”という選択に興味を持ったきっかけは、子猫を拾ったことでした。
自分の手で救える命があるのです。
でも現に私もそうであったように、ペットショップ文化の中にいる以上、多くの人にとって、里親になるという選択肢を視野に入れるためにはきっかけが必要なのかもしれません。
保護犬カフェは、きっとそのきっかけになります。
殺処分や保護動物の問題は、産業や文化が絡まり合う難しい問題だと思います。
ですが少なくとも、解決の根本となることは、すべての飼い主が大切なペットの一生に確かに責任を持つ。
ただそれだけの、当たり前のことなんですよね。